インナーチャイルドの意味
インナーチャイルドとは、誰の心の中にもいる「内側の子供」のことです。
この内側の子供は、私たちが幼い頃に感じた感情や経験をそのまま持ち続けています。
たとえば、子供の頃に楽しかったことや悲しかったことが、大人になっても心のどこかに残っている状態です。
インナーチャイルドは、大人になった今でも私たちの感情や行動に影響を与え続けます。
よく混同されるのですが、「インナーチャイルド」と「アダルトチルドレン」は別物です。
インナーチャイルドは誰の心の中にも存在する
インナーチャイルドは誰の心の中にも存在します。
これを読んでいるあなたにももちろん存在しますし、あなたの友人や恋人、職場の同僚や上司、すれ違った人…
人間である限り誰にでも存在しています。
もちろんこれを執筆している私の中にもインナーチャイルドは存在しています。
インナーチャイルドの歴史
インナーチャイルドという考え方は、アメリカの心理学者ジョン・ブラッドショーが広めました。
インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法〔改訂版〕 という書籍が有名です。
彼は、インナーチャイルドが私たちの心の健康や人間関係に大きな影響を与えると提唱しました。
現在では、多くのカウンセラーやセラピストがこの概念を使って、心の癒しをサポートしています。
インナーチャイルドは潜在意識の中の住人
インナーチャイルドは、わたしたちが普段自覚していない「潜在意識」の中に存在しています。
潜在意識は「無意識」と言い換えることもできます。
逆に、普段自覚している感情は「顕在意識」といいます。
この2つの決定的な違いは
潜在意識→ふだん頭で考えていない。言葉にできない。
顕在意識→ふだん頭で考えている。言葉にできる。(私は今食事をしているなど)
ということです。
わたしたちは普段、顕在意識でものごとを考えたり決めたりしていますが、
なんと人の意識の97%以上を占めるのが潜在意識だと言われています。(細かい数値については諸説あります)
そして、人生を左右しているのはじつは顕在意識ではなく潜在意識のほうなのです。
潜在意識についてのお話はまた別記事でしますが、
インナーチャイルドはこの潜在意識にいる存在ですので、わたしたちの人生の決定権を握っている存在と言っても間違いないでしょう。
そんなインナーチャイルドが傷ついたままで果たして幸せになれるでしょうか?
日本、いや世界中にインナーチャイルドが傷ついている人々は数え切れないほどいらっしゃいます。
ですが、多くの方々はインナーチャイルドを癒すことの重要性に気づいておらず
アダルトチルドレンとなって生きづらさを抱えてしまいます。
お恥ずかしいことですが、私もその1人です。
インナーチャイルドが傷つく原因
「インナーチャイルドが傷つく」という表現を使ってきましたが、具体的にどんなことで傷つくのでしょうか。
代表的な例を挙げていきましょう。
幼少期の虐待
肉体的な虐待、精神的な虐待、性的な虐待でインナーチャイルドは大きく傷つきます。
いわゆる毒親に育てられた人のインナーチャイルドはもれなく傷ついています。
トラウマ
「虐待」というあからさまなものではなくても、幼少期に起こったショックな体験でもインナーチャイルドは傷つきます。
例としてはふだん親子関係は良好で仲がいいが、些細なすれちがいで置いていかれた、ないがしろにされたと感じたなどです。
親からしたらちょっとした冗談を言ったつもりが、子供の深いトラウマになっていたケースがあります。
機能不全家庭に生まれる
親が過干渉、過保護、または逆に過度な放任主義だったり、アルコール中毒やギャンブル依存の親がいるなど、
なんらかの問題を抱えている機能不全家庭に生まれている人もインナーチャイルドが傷ついています。
インナーチャイルドの傷が生きづらさに与える影響
インナーチャイルドが傷ついていると、以下のような状態が起こって生きづらさの原因となることがあります。
感情のコントロールが難しくなる
インナーチャイルドが傷ついていると、怒りや悲しみなどの感情をうまくコントロールできないことがあります。
過度にヒステリックになってしまったり、周囲の人を傷つけて人間関係を破綻させてしまう場合があります。
自己評価・自己肯定感が低くなる
自分に自信が持てず、生きづらさを感じることがあります。
褒められても信用できず、嘘をついているように感じてしまいます。
対人関係の悪化
ヒステリックになったり自己肯定感が低くなることは対人関係を悪化させることの代表的な例でしょう。
この傷を放置すると誤解を招き、
あなたの大切な友人や恋人とも距離を置く羽目になったり、
過度な依存など不健全な関係の原因になります。
インナーチャイルドを癒すと生きやすくなる!
感情の解放
インナーチャイルドを癒すことで、過去の辛い感情を解放し、心の負担を軽減することができます。
自己肯定感の向上
インナーチャイルドを大切にすることで、自分に対する肯定的な感情が育まれ、自信を持つことができます。
対人関係の改善
インナーチャイルドが癒されることで、他人との関係も良好になり、生きづらさを感じにくくなります。